『アリ地獄天国』上映会&トークセッション

■日時: 10月 28日 (月) 16時 50分  ~  19時 00分

■場所・開催地:西宮上ケ原キャンパス 大学図書館ホール→B号館303号教室

■映画上映:『アリ地獄天国』(土屋トカチ監督/98分/2019年)≪関西初上映≫
       (山形国際ドキュメンタリー映画祭公式上映作品)

<開催趣旨>
 今ではいわゆる「ブラック企業」という言葉を、大学生ならばだれもが知っているだろう。だが、異様な労働環境のもとで長時間労働を強いたり、本人の意思や希望を無視して法外なノルマを課すような会社は、一部の悪徳企業にかぎられる、と多くの人は思っていないだろうか。裁判沙汰になったり、ネットで「炎上」するような労働者の人権を踏みにじる悪徳企業は許しがたい存在だが、それは自分たちが日々関わる企業のなかで、ほんの一部の例外的な存在である。世間を騒がす悪徳企業を、わたしたちはそのように考えがちだ。
 だが実のところ、そうした企業イメージは、現実と大きくかけ離れている。恐ろしいことに、世間に名の知られた有名/一流企業の実態がきわめて「ブラック」であることは、実際には珍しくない。そこで日々強いられている労働の内実や働く者への処遇は、人びとの常識をはるかに超えるほどに酷いものである。 
 今回の公開研究会では、長年にわたり現代日本社会での労働環境の実態への関心と危惧にもとづき、その内幕に肉薄したドキュメンタリー映画の製作に取り組んできた土屋トカチ監督を招いて、最新作『アリ地獄天国』の上映ならびにトークセッションの場を設ける。映像に映し出されるのは、誰もが知っている有名な引越会社の「真の姿」である。
 公開研究会での映画上映/トークを通して、「ブラック企業」の実態への理解を深めると同時に、わたしたちひとりひとりが自らの「人権」を守るために何が必要なのかを考えてみよう。

【一般参加可・申込不要・入場無料】

■お問い合わせ
人権教育研究室
TEL 0798-54-6720  E-mail human-rights@ (@以下はkwansei.ac.jp)

2019年度第1回公開研究会「『ブラック企業』の実態と働く者の人権」2<会場変更>.pdf