神戸市の海や山を舞台に、ブルーカーボンを活用した二酸化炭素(CO₂)削減に挑戦
社会学部の松村淳・准教授のもとに集まる本学の学生団体「Re.colab KOBE」(通称:リコラボ)が神戸市の須磨海岸(須磨区)と烏原貯水池(兵庫区)を舞台に、ブルーカーボンを活用した二酸化炭素(CO₂)削減を目指して取り組んでいます。その活動の記録が12月20日から、朝日新聞DIALOGで紹介されています。
リコラボのメンバーは現在、社会学部生を中心に40人余り。2018年に松村准教授と学生5人で始めていた社会課題を考える自主的な勉強会が、学生・若者による里山再生事業を展開しようとしていた神戸市企画調整局のスタッフの目に留まり、神戸市が進める山と海のブルーカーボン事業に協力することになりました。具体的には、今年夏から、烏原貯水池で水道水のカビ臭対策として、水草ササバモの植栽と外来種のアカミミガメを駆除する活動に協力、一方で須磨海岸では植生調査をしたうえで海草のアマモの移植などに取り組みました。活動は、神戸市の環境保全事業「大学発アーバンイノベーション神戸」に採択されるとともに、「ko-do 神戸の鼓動、行動にうつすチカラ。」というプロジェクト名がつき、成果の発信に朝日新聞デジタルが協力することになりました。朝日新聞の記者経験者やカメラマンの助言のもと、活動を紹介する記事を学生が書き、写真も撮影し、WEBの記事として公開されています。
最初の記事は、「海のブルーカーボン 魚たちの楽園 私たちの未来~豊かな海へ アマモを増やせ」。アマモについて「須磨里海の会」の会長さんから話を聞き、「海の生物多様性」「海のブルーカーボン」に貢献するアマモを普及させるために取り組んだ今年7月からの活動を紹介しています。同時に、「山のブルーカーボン」として、烏原貯水池で取り組んだササバモの植栽とアカミミガメを駆除する活動は1月に公開される予定です。
このほか、北区山田町の山あいにある休耕田を借りて、雑草を刈り、肥料をまき、耕し、畝を作り、野菜や麦、ブドウの種を植える活動も始めています。ベンチャー企業等の協力で、ワインやクラフトビールを製造に取り組むといった計画も進んでいます。こうした活動も今後、順次紹介される予定です。
※写真は、いずれも朝日新聞DIALOGより
◆「ko-do 神戸の鼓動、行動にうつすチカラ。」のWEB特設サイト
https://www.asahi.com/ads/ko-do/
◆朝日新聞DIALOG
https://www.asahi.com/dialog/