10月1日、学校法人関西学院のカーボンニュートラル推進の取り組みの一環として、国際環境NGO「FoE Japan」(Friends of the Earth Japan)を招き、生徒向けのワークショップを実施しました。本ワークショップには、関西学院高等部、関西学院中学部、大阪インターナショナルスクール、関西学院大学の継続校である啓明学院高等学校の生徒が参加しました。今回の企画は、生徒一人ひとりが自ら考えてカーボンニュートラル推進へ向けて取り組んでいけるよう、院長の呼びかけにより実施されました。
最初に生徒たちは、FoE Japanが合同出版と制作した『世界の気候変動かるた』で遊びながら、気候変動の現状と世界での取り組みを学びました。次に、「気候正義って何だろう?」をテーマに講師によるプレゼンテーション、グループディスカッションを行いました。
「気候正義」(Climate Justice)とは、歴史的に一握りの富裕国が温室効果ガスの大部分を排出している一方、温室効果ガスをほとんど排出しない生活を営んでいる途上国の貧困層がより深刻な影響を受けている現状を踏まえて、先進国として途上国へ適切な気候変動支援をすることで、途上国の人々との不公平を正していこうという考え方です。
生徒たちはこのワークショップを通じて、家や学校、地域で取り組んでみたいことを考え、どのような社会になってほしいかについて発表を行いました。また、気候変動の問題は、貧困・格差・差別にもつながる問題であることを学び、さらなる興味・関心を広げる機会となりました。
学校法人関西学院は、今後も生徒と一体となって環境問題への取り組みを進めていきます。