★パタゴニア@上ケ原1.JPG2024年10月から11月にかけて、全国の大学・専門学校12校において、パタゴニア日本支社(本社:米国カリフォルニア)主催の「Worn Wear College Tour」が開催されています。本ツアーの一開催校として、1023日(水)・24日(木)、本学神戸三田キャンパスおよび西宮上ケ原キャンパスにおいて、パタゴニア日本支社およびパタゴニア神戸店と連携したイベントを実施しました。(パタゴニア神戸店には、昨年10月のSDGs WEEKの中で、古着のリペアワークショップおよびストーリー展示の実施にご協力いただきました。)

 

Worn Wear College Tour」は、これからの未来を担う若者を主な対象に、衣類を長く着ることによる地球資源の節約を啓発し、「責任ある消費」について考えるきっかけを与えるイベントです。本ツアーでは、パタゴニアのリペアトラック「つぎはぎ」が各校を訪問し、近隣店舗のスタッフ協力のもと、衣類の無償修繕やTシャツアップサイクル体験を行っています。

 

★パタゴニア@上ケ原2.JPG本学でのイベントにおいては、二日間にわたって修繕・展示・古着交換のブースが設置されるとともに、パタゴニア制作ドキュメンタリー『ザ・シットスロポシーン 安物のガラクタの時代へようこそ』の上映会や、本学独自の企画として、パタゴニアのスタッフと学生との少人数でのグループトークを開催しました。グループトークでは、「服を買うときに考えていること」や「社会における『衣類の責任ある消費』の普及策」について、参加者たちは意見を交わしました。グループトークに参加した総合政策学部2年の学生は、「児童労働などの途上国の問題や地球温暖化に関心を持っていたにもかかわらず、知らず知らず自分がそういう問題に加担していることを改めて自覚した。安いものをたくさん買うよりも、高いもの一つを愛着を持って使い続けることが大事だなと思ったので、今後は軽い気持ちでネットショッピングをするのではなく、一つ一つ吟味することを意識したい」と話しました。

 

今回のイベントの実施にご協力いただいた、パタゴニア日本支社マーケティング ブランドカテゴリーマーケターの奥谷陽子様は、グループトークの講評において、「ローマは1日にしてならず、ということわざのように、みなさんが小さなアクションを起こして、いますぐに気候危機の悪化を止められるというようなことは起こらないかもしれない。けれど、何もしなければ、ますます悪化してしまう。行動すればまだ間に合うと言われる今、小さなアクションを継続し、そして大きな声を上げつづけていくことが大事」と学生を激励しました。

 

★パタゴニア@KSC1.jpeg今回のイベントの運営に携わった、サステナビリティ推進本部公認学生団体『KG SDGsキャンパスサポーター』副代表の学生(国際学部2年)は、「ポジティブに考えるマインドが大事だなと思っていて、アパレル産業が原因の社会課題はいっぱいあるけれど、それを踏まえて、自分たちが何をできるかについて楽しく考える、『こういうことできるよね』、『こんなことがあったらいいよね』と色んな人と話すことがすごく重要だと感じた」とイベントを振り返りました。