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―大学生に加え、小中高生が初めて参加!―

2025 年10月18日(土)、関西学院サステナビリティ推進本部は、SDGs アイディアコンテスト「関西学院SDGs ユースアイディア 2025 Crescents Go Sustainable!」の公開最終審査・授賞式を開催しました。当日は、98名の来場者がイベントを観覧しました。







プレゼンテーション部門:大学生・高校生による発表と表彰

3回目の開催となる本コンテストでは、大学生に加え、関西学院高等部・大阪インターナショナルスクールの高校生も参加。6月30日~9月5日の応募期間に27件のアイディアが寄せられ、書類審査を経て 8 件が最終審査に進出しました。
当日は、「持続可能性のある社会の実現」をテーマに、資源循環・教育・福祉・防災など多様な視点からの提案が発表されました。

最終審査に進出した 8 件のアイディア
概要
発表者
 三田市・規格外野菜の循環モデル
 〜学生がつなぐ農と食〜
三田市の農家と協力し、規格外野菜を回収して飲食店に安価で販売。サブスクやクラウドファンディングを活用し、地域資源循環とコミュニティ形成を通じて、フードロス削減に貢献する持続可能なモデルを提案。
 総合政策学部 3 年生
 法学部 4 年生
 商学部 4 年生
 高齢者施設×小学校・幼稚園
 〜ニュースポーツを通して新たな世代間交流を〜
高齢者施設と小学校・幼稚園が連携し、ニュースポーツ体験会を開催。世代を超えた交流を通じて、高齢者の孤独感や子どもの教育格差を同時に解消。
 高等部 2 年生
 終活×SDGs つなぐ屋
人生の終盤に不要となった品々を学生が引き取り、リユースを通じて地域社会に還元。
高齢者の孤独や遺品負担を軽減し、学生には資源循環の体験を提供。
 社会学部(ベネディクトゼミ)
 EduHeart - Where Learning Grows
AI とボランティアメンターによる個別最適化学習と心のサポートを組み合わせた教育プラットフォーム。経済・学習格差を乗り越え、すべての子どもが「学び」と「夢」を諦めずに成長できる環境を提案。
 大阪インターナショナルスクール 11 年生
 捨てずに巡らせる。小さな工夫で循環が常識になる暮らしづくり
飲食店や学校で出る柑橘類の皮などを回収し、発酵させて「香る土」へ。癒しや虫除け効果もある新たな価値を生み出し、資源循環と環境負荷低減を楽しく実践。
 商学部浦野ゼミ
 『未来天気予報掲示板』で考える、100 年後の地球環境
大学キャンパスに「未来天気予報掲示板」を設置し、100 年後の気温や災害リスクを天気予報形式で可視化。学生の行動が未来を変える実感を与え、日常的な環境配慮行動を促進。
 商学部浦野ゼミ
 未来の技術者を共創する。
 中高生×関学ロボコン団体 AiMEiBA の探究アクセラレーター
中高生の探究学習と大学生の専門技術をマッチングし、実践的なプロジェクトを共創。
ロールモデルとなる大学生の伴走支援で、中高生の進路や学びへの興味を深め、次世代のイノベーター育成に貢献。
 工学部 4 年生
 災害時における要支援者のためのピクトグラム
災害時、支援が必要な方が自分の状況や必要な配慮を一目で伝えられるピクトグラムカードを開発。避難所や公共施設での迅速な支援と相互理解を促進し、誰もが安心して避難できる社会を目指す。
 高等部 2 年生

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学生のアイディアは、下記の審査員により、①基礎理解・②独創性・③実現可能性・④共感度の観点から、審査・講評されました。

敬称略)

  • 佐城 永修 (兵庫県 企画部 SDGs 推進課 課長)
  • 奥谷 陽子 (パタゴニア日本支社 マーケティング ブランドマーケター)
  • 勝野 正也 (川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー 営業本部 環境プラント営業部 西部営業課 部長代理・西部営業課長)
  • 阪 智香   (関西学院大学 商学部 教授 / 関西学院サステナビリティ推進本部 委員)

●審査員_佐城様.JPG ●審査員_奥谷様.JPG ●審査員_勝野様.JPG ●審査員_阪先生.JPG

また、本コンテストには、下記の賛同企業 3 社の代表者にもご来場いただきました。

(敬称略)

  • 廣岡 竜也 (サラヤ株式会社コミュニケーション本部 広報宣伝統括部統括部長 クリエイティブディレクター&コピーライター)
         ※更家悠介同社代表取締役社長の代理としてのご出席
  • 下田 信治 (シモダフランジ株式会社代表取締役社長)
         ※当日急用によりご欠席
  • 西川 雅夫 (セキセイ株式会社代表取締役会長)


表彰式では、最優秀賞(15 万円)、優秀賞(10 万円)、奨励賞(3 万円)、賛同企業賞(各 5 万円)が授与されました。
各賞の奨励金により、アイディアの実現に向けた活動の進展が期待されます。



表彰結果(プレゼンテーション部門)


●最優秀賞.JPG

 【最優秀賞】

 

 「未来の技術者を共創する。中高生×関学ロボコン団体AiMEiBAの探究アクセラレーター」

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 【優秀賞】

 

 「災害時における要支援者のためのピクトグラム」

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 【奨励賞】

 

 「『未来天気予報掲示板』で考える、100年後の地球環境」

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 【賛同企業賞:サラヤ株式会社賞】

 

 「災害時における要支援者のためのピクトグラム」

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 【賛同企業賞:シモダフランジ株式会社賞】

 

 「『未来天気予報掲示板』で考える、100年後の地球環境」

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 【賛同企業賞:セキセイ株式会社賞】

 

 「三田市・規格外野菜の循環モデル 〜学生がつなぐ農と食〜」



審査員講評

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審査員4名からは、参加者の社会課題への高い関心と行動力が高く評価され、「この機会をきっかけに、より一層の取り組みを期待しています」との激励の言葉をいただきました。

また、「今の良い状態を維持する未来」か「今の課題を回復する未来」か、いずれにしても、皆さんの責任ある行動が未来をつくる力になる、とのメッセージが伝えられました。

SDGsを「自分ごと」として捉え、すでに行動を起こしている姿勢、さらにビジネス的視点を踏まえた提案が多く見られた点も印象的である、と評価されました。そして、一人ひとりの行動が社会をより良くする希望であり、専門性や教養を磨きながら "Mastery for Service"(奉仕のための練達)の理念を実践してほしいという力強い応援のメッセージで講評が結ばれました。



    受賞者コメント(最優秀賞)

    工学部 4 年の受賞者は、「技術者や組織で活躍する人材の育成に強い関心を持ち、日々考えながら行動してきました。今回、自分のアイディアが評価されたことを嬉しく思います。理系学部としても社会的に意義のある取り組みになると感じており、ぜひ実現に向けて尽力したいです」と語りました。


    作品部門:小中学生による絵画作品の表彰

    今年度から新設された作品部門では、「私の学校にあったらいいな!サステナブルな取り組み」をテーマに、関西学院の初等部・中学部・千里国際中等部・大阪インターナショナルスクールから 287 件の応募がありました。


    審査は以下の 3 名により行われました。

    (敬称略)

    • 中道 基夫 (学校法人関西学院院長/サステナビリティ推進本部長)
    • 森  康俊  (関西学院大学長/副本部長)
    • マッキントッシュ ジャネット (国際学部 教授)

    また、審査には、関西学院サステナビリティ推進本部公認学生団体 KG SDGsキャンパスサポーターのメンバーも協力しました。

    表彰結果(作品部門)

    お弁当の食べ残しで走るスクールバス.png

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     【最優秀賞】

     「お弁当の食べ残しで走るスクールバス」(初等部 6 年生)

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     【優秀賞】

     「バナナペーパー」(初等部 5 年生)

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     【優秀賞】

     「Energy Generator (without carbon dioxide)」(大阪インターナショナルスクール 6 年生)

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     【優秀賞】

     「Energy off button and leaderboard」(大阪インターナショナルスクール 8 年生)

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     【奨励賞】

     「サステナブル・エコ・KG マシン」(初等部 3 年生)

    入れ物ごと食べられて、ゴミをうみださない!!.png

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     【奨励賞】

     「入れ物ごと食べられて、ゴミをうみださない!!」(初等部 5 年生)

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     【奨励賞】

     「一歩で照らせる未来の渋谷&関学」(初等部 6 年生)

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     【奨励賞】

     「古着カード」(初等部 6 年生)

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     【奨励賞】

     「花守ファント&エコロファント」(初等部 6 年生)

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     【奨励賞】

     「Cyber-bullying preventer」(大阪インターナショナルスクール 4 年生)


    審査員講評

    ●巳波先生.JPG当日は、森学長の代理として巳波弘佳副学長が登壇し、講評文を代読しました。
    「初開催となった今回のコンテストでは、サステナビリティ推進のポイントを的確に捉えた提案が多く寄せられ、参加者の社会課題への関心と日頃の努力が高く評価されました。電気・水・食品・衣料品などをテーマに、リサイクルや新たな手段による創出に焦点を当てた作品が多く見られたほか、ネット空間でのいじめを扱った提案からは、健康や幸福もサステナビリティの重要な価値として捉えられていることが印象的でした。今後も皆さんの高い問題意識に期待しています」


    ●マッキントッシュ先生.JPGまた、マッキントッシュ教授は日本語と英語を織り交ぜながら、次のように講評しました。
    「特に印象に残ったのは、他者を思う心、キャパシティーとコミュニティー作りへの関心、そして考え・アイデアから実現までの計画性です。自分の考えを他の学生や先生、親にも伝えたい、一緒に取り組んでほしい、という願いがこもっていました 」



    受賞者コメント(最優秀賞)

    初等部6年の受賞者は、「日常生活のちょっとした気付きが今回のアイデアに繋がり、そのことが評価されたことをとても嬉しく思います。これからも、1日1日を大切に過ごしながらこれからの地球環境について考えていきたいです」と語りました。




    閉会挨拶


    251018_計画推進_アイディアコンテスト_YY_213.JPG中道院長は、「サステナビリティの推進には『意識の変革』と『技術革新』の両方が必要」と述べ、ドイツ滞在中の経験を交えながら、学生の発表にもその両面が見られたことに触れました。
    そして、"Mastery for Service" の理念のもと、今後もこのテーマに向き合い、社会に貢献してほしいと激励の言葉を送りました。


    表彰式終了後には、関係者による懇親会が開催され、インターナショナルスクールを含む関西学院の多様な院内校の学生・生徒・教職員が一堂に会する貴重な交流の機会となりました。


    実施主体

    • 主  催: 関西学院サステナビリティ推進本部 (事務局 : 学校法人関西学院 総務部 院長事務課)
    • 運営協力: NPO法人 ジャパン メディカル ケア アソシエーション
            関西学院サステナビリティ推進本部公認学生団体 KG SDGsキャンパスサポーター
    • 賛同企業: サラヤ株式会社、シモダフランジ株式会社、セキセイ株式会社
      後  援: 兵庫県、西宮市、三田市、神戸市

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