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関西学院大学では、2023年度から正課授業として「SDGsスタディーズ入門2」を開講しています。この授業では、国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)が開発したデジタルコンテンツを活用し、SDGsに関する幅広い学びを提供しています。

2025年7月26日(土)、各加盟校で関連授業を受講した学生を対象にオンライン交流会が開催されました。全国5大学から38名(うち本学から6名)が参加し、大学の枠を超えて意見交換を行いました。

交流会の前半では、授業で学んだ内容を振り返りながら、印象に残ったテーマや気づきを共有しました。「災害ボランティアの経験からSDGsに関心を持った」「一人暮らしの防災には大学の支援が必要」など、学生ならではの意見が寄せられました。また、「企業によるSDGsの取り組みが印象的だった」「社会貢献と利益の両立が重要だと感じた」という声もあり、授業での学びが実社会とつながっていることを実感する場となりました。

交流会の後半では、SDGsの今後について活発な議論が交わされました。 参加者からは、目標を地域レベルに細分化すべきだという意見や、ジェンダー平等だけでなく年齢による不平等も課題として取り上げるべきだという声が上がりました。 また、気候変動と食料問題のつながりに対する関心や、長期目標だけでなく短期目標や中間指標を設定する必要性も、議論の中で言及されました。さらに、ナッジ理論を活用して、関心の薄い層にも行動を促すアプローチも提案されました。 「SDGsは関心のある人だけのものになっていないか?」という問いかけもあり、誰もがSDGsを "自分ごと" として考えられる工夫の必要性が改めて浮き彫りになりました。

今回の交流会は、学びの共有にとどまらず、「SDGsをどうアップデートすべきか」という新しい提案が生まれる場となりました。大学や地域を超えたネットワークづくりの第一歩として、非常に有意義な時間となりました。